三重県の汽水域で撮影したツノウミフクロウです。
ウミウシの仲間ですね。カメラをやや下向きにしていたので、うまく撮れていませんでした。
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兵庫県北部で採集したカワニナ属の一種(K2)です。
Morita et al. (2023) で Semisulcospira kurodai K2 とされている種類だと思います。
クロダカワニナの隠蔽種です。捕った時の印象は、幼貝の暗色帯が目立つ、
成貝の縦肋が体層まである個体が多い。これはK1やK3の変異幅に内包されます。
胎殻です。K1と比べると、やや大きくなるまで保育し、暗色帯が太く濃くてにじまず、
2帯ある個体も見られる。この特徴はK3とほぼ同様。K4の胎殻はどれとも異なる。
先日の3箇所目です。少し洗って特徴が見やすくなりました。
この中にカワニナ種群が3個体います。わかるかなぁ。
2023年12月30日は兵庫県北部でS. libertinaくんとカワニナ採集しました。
京都府北部の採集でクロダカワニナK2を捕っていたつもりだったのですが、
さわだ君の解析によるとK1だったそうです。それで改めてK2を捕りに行くことに…。
1箇所目はカワニナ類が這った跡がない。2箇所目は殻だけが見つかった。
3箇所目は這った跡がある(写真右下方)。これは期待できるかもと採集を始める。
クロダだけど幼貝しか捕れない。少し上流でS. libertinaくんが成貝をまとまって採集。
私も捕ることが出来ました。更に上流へ行くとクロダは少なくなった。生息範囲が狭い。
約4時間半300kmかけて来た甲斐があった。それもMorita et al. (2023)の場所ではない。
4箇所目はいない。5箇所目はMorita et al. (2023)と同じと思われる場所。たくさんいた。
これ以降は魚狙い。6箇所目もクロダが少しいた。ここのは付着物が少なくて良い。
S. libertinaくんがご入水されたので、胴長で頑張る採集は出来なくなりました。
7箇所目はだめ。8箇所目はカワニナ種群だけ。9箇所目はカワニナ種群がたくさんいた。
某魚と某二枚貝が捕れていないので、心残りはあるけれど、目的のK2が捕れたので帰路。
S. libertinaくんお疲れ様でした。楽しかったです。走行距離は638.7kmでした(遠っ)。
文末ながら、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
2023年12月24日は琵琶湖とその周辺でS. libertinaくんとカワニナ採集しました。
1箇所目は米原市磯です。琵琶湖の水位は撮影時(2023/12/24 10:50)-0.74mでした。
12月2日よりも露岩している部分が広いです。磯沖暗岩はまだ洗岩になっておらず。
岸には生きたカワニナ類がいくつも転がっていました。気温が低くてたも網が凍りました。
2箇所目は潜ります。写真掲示板のNo.9940にも書いたのですが、
黄色のアンクルウエイト0.5kg×2は、足に取り付け難い、2日は干さないと乾かない、
錆びて周りの道具を汚すという問題があり、スーツケースベルト(100均)とウエイト1kgで、
アンクルウエイトを作ったので試しました。取り付けやすい、乾きやすい、錆びないです。
外れやすいを懸念していましたが、結果は予想通り。泳いでいる途中でベルトが外れて落下。
ウエイト1kgは探すも回収できず。その後は足が浮くので潜り難かったです。
取り付け難い、乾き難い、錆びるは諦めて、今日アンクルウエイト1kg×2を買いました。
左上は西村が捕ったマルドブガイ、ニセマツカサガイ琵琶湖型、タテヒダカワニナ、
イボカワニナです。この場所も岸には生きたカワニナ類が転がっていました。
右上はヒラガマノセガイ(オトコタテボシガイ)の死殻です。また生体が捕りたいなぁ。
左下はS. libertinaくんの成果。右下は3箇所目で水路で拾いました。螺塔が少ない。
ドライスーツ、12:03~12:45(42分間)、動画 https://youtu.be/AjqR8Vm5s1c
公式サイトを見ると11月8日から新メニューになったようですが、
「川海老と湖北野菜のかき揚げうどん」を食べました。琵琶湖産川海老という矛盾。
一口目からカリカリの海老の先端が喉へ刺さり、痛いのとしばらく声が出せなくなりました。
その後も硬く尖った海老は、口の中を攻撃してくるのと、軟らかめのカボチャとの相性が…。
うどんへ入れても、海老はあまりふやけず、注意して食べないと危険でした。
揚げたスジエビなどのおつまみは好きですが、口の中へ入れたと同時に噛み潰して、
攻撃力を無くしますが、かき揚げはどこにどの角度で、入っているかわからないため、
そこにいたかという感じで攻撃されます。うどんも含めて味は良いですが、
これは何か大きな問題が起こる前に、やめた方が良いメニューだと思います。
4箇所目(左)はチクブカワニナ拾い。5箇所目(右)はトキタマカワニナ拾い。
ミナミタガイもいました。暗くなる前に終了。S. libertinaくんお疲れ様でした。
楽しかったです。12月2日の捻挫全治1週間は3週間経ってもまだ治っておらず、
グーとチョキは痛みが出ます。これ本当に単なる捻挫なのだろうか。早く完治して欲しい。
琵琶湖で採集したヤマトカワニナです。
過去に記事化していますが、チクブカワニナぽいので、改めて新記事にしました。
ヤマトの模式産地は「Hab. Lake Biwa, near Kiyoto.」とされています。
京都の近くの琵琶湖は大津市中心部あたりだろうと思います。この個体は浜大津産です。
2010年11月28日に撮影したものですが、この頃はまだ試行錯誤中でした。
黒背景か白背景か。これは白背景の方が良さそうだということがすぐに分かりました。
平な場所へカワニナ類の殻口を手前にして置くと、殻頂が奥へ倒れてしまい、
下からのあおり効果で、殻口が大きく、殻頂が小さく見えます。
そこでタオルの上へ置き、殻口(体層)を少し押し込み、殻頂をふんわり乗せることで、
正面から見た形態が正確にわかるよう、撮影ができるようになりました。
胎殻はカワニナ類を1分ほど茹でて、爪楊枝でサザエのように回しながら取り出します。
胎殻が見られたのならば、白色の小皿に軟体部を置いて、爪楊枝のこけし飾りの部分で、
かき出すようにします。そして親殻を左側へ置いて、撮影するようにしました。
文献で胎殻の写真はたいてい大きめの1個体だけです。この場合は執筆者の選択が生じます。
自説に都合が良い胎殻が選ばれ、例外的な胎殻は無かったことにされる疑いがあります。
私の撮影方法は全ての胎殻が確認でき、数や親殻と比較した大きさが一目瞭然です。
軟体部の栄養状態や寄生虫なども、ある程度はわかります。情報が格段に増えます。
ただ、軟体部が気持ち悪い、胎殻の写真が小さい、という問題点もあります。
近江八幡市で見られるヤマトは、変な個体が多い印象があり、例を3つ出します。
胎殻はヤマト系。螺層角はハベよりも広いが、顆粒はほとんど痕跡程度。交雑かな。
ヤマトの殻底肋は2~3本が最頻値だと思っていますが、この個体は4~5本あるような。
次体層は縦肋よりも螺肋が強く、顆粒の数も多めです。胎殻の暗色帯もやや細くて薄い。
同様な個体は複数が見られます。割と典型的なヤマトも同所的に見られます。
螺塔は縦肋、次体層は顆粒、体層は螺肋という、全部の乗せの豪華な個体。
他にこれも近江八幡市産です。これらは奇形や変異幅の端なのかは気になるところです。