記事一覧

ファイル 877-1.jpg

2013年8月24-25日は要芽さんと、琵琶湖(南湖)と瀬田川で、素潜り採集です。
24日21時に要芽さんが西村宅へ。私は確り寝たし体調がまあまあ良い(珍しい)。
要芽さんは寝ていないが、ハイテンションで元気。まずは瀬田川へ向かいます。

23時半頃に川を覗くと、アオコだらけで水の動きが悪い。今年は雨が少なく、日照が長く、
瀬田川洗堰の放流量が少ないため、荒れていないので、栄養分が溜まる一方な感じ。
この記事からも分かります。そんな状況で潜るのです。だって、そこにカワニナがあるから。

1箇所目。意を決して水草だらけのアオコ水へ。ウナギも狙ってヤスも用意しました。
写真右下は水中で撮影。潜るとこのアオコで見辛く、底がどこまであるのか分からない。
水草が途切れた場所は水深4.5mはある。潜るときも、浮上するときも、アオコが続くので、
自分が今どのあたりにいるか、不安で仕方が無い。こんな状況ではウナギどころではない。
とりあえず、カワニナだけ拾って終了です。2箇所に潜ったくらいの体力消耗した…。

2箇所目へ到着。要芽さんが車から降りて、すぐに嘔吐(エッ)。無理し過ぎですっ。
単なる嘔吐で大丈夫ということで続行(爆)。浅場にカワニナがいたので採集しました。
3箇所目。渓谷域で水辺へ近づくだけで大変。気温と湿度が高くて、胴長内は汗だく。
潜ると死にそうな流速の場所だったので、カワニナは捕れないが終了としました。
要芽さんはとうとう体力切れ。助手席で寝ることに。私の運手で宇治川へ向かいます。

瀬田川を下るように、県道3号(大津南郷宇治線)を走ります。曽束大橋で通行止(なにぃ)。
これで予定していた、天ヶ瀬ダムのバックウォーター崖降りは、出来なくなりました…。
工事関係者の方が近寄って来て、右へ2回曲がれば、迂回できると教えてくれました。
言われた通り右へ2回曲がりました。元の場所へ戻ったよ(笑)。地図をよーく確認して、
別の迂回ルートへ車を走らせます。すると急に豪雨と雷。それも走るのが怖いレベル。
スマホでレーダー画像を見ると、向かう先は真っ赤な表示で、絶望的な状況…。
これは車が冠水する恐れもあると思い、また元の場所へ戻りました。3回もここ来た(笑)。

ファイル 877-2.jpg
寝ている要芽さんを起こして、宇治川は行けないので、計画の練り直しをします。
レーダー画像だと南湖のあたりは、数時間は豪雨を回避できそうな感じなので、
南湖へ向かいます。写真はその途中の4箇所目。瀬田川の上に名神高速道路が走ります。
宇治川付近にあった豪雨は、徐々に広がって、瀬田川まで掛かるようになりました。
水が濁って瀬田川で泳ぐことは、今日はもう不可能です。たも網だけで採集しました。

ファイル 877-3.jpg
南湖へ着くと、薄っすら明るくなり、ウナギは捕れない事が、確定してしまいました…。
水はあまり濁っていないけど、ここも水草だらけのアオコ水で、瀬田川と状況が同じ。
でも潜ります。5箇所目。冷えた海パン・長袖・靴を、冷てぇーっと言いながら装着。
20分くらい潜っていると、カヌーが通るから上がってくれと、メガホンを使って言われた。
カヌー大会があるそうで、1日中ここを使うから、別の場所で潜ってくれと。
そう言うのは監督のようで、出場するのは学生のようだった。すみませんの一言が無く、
上から目線で気に食わない監督だったが、一生懸命な学生の邪魔をする気は無いし、
05時半から練習は凄いと思うので、しぶしぶ水から上がった。後日に潜り直しだ。

雨雲はとうとう南湖までやってきた。アオコの付いた体は、雨で流れ落ちた。
南湖東岸を北上し、大津市から草津市へ。小雨に傘もささず、海パンで400mほど歩き、
たも網を持って潜ります。6箇所目。ここではビワコミズシタダミを狙うも捕れず。
潜っている最中に土砂降りになりましたが、水の中は意外と静かで雨の影響は無く、
水生生物にとって、雨はあまり関係ないかも。それより濁りの方が関係ありそうでした。
雨降っている方が、魚の警戒心が低くて、釣れるなんていうのは、思い込みな気がします。

南湖を1周しようということで、琵琶湖大橋を渡ります。腹が減りすぎたので、
モス大津堅田店で朝飯。09時なのにアサモスと、常時メニューが食べられるのが嬉しい。
適当な場所を決めて向かいます。着いて驚く。雄琴の特殊浴場街。柵で湖には入れず…。
次に湖西浄化センター近くの浜へ。柵で湖に入れず。また土砂降りになってきた…。

ファイル 877-4.jpg
カネカ滋賀工場の北にある浜へ。ここなら何とか入れそう。土砂降りの中で、
1人ずつ車のトランク屋根を使って着替えます。それでも濡れるほど降っています。
そんな中を2人で傘もささず、海パンで湖へ向かいます。草や低木があって歩き難く、
それに足が擦れて痛い。何とか入れそうなところへ。要芽さんが先に湖へ入ります。
水草が多すぎる。水草で痛いっ。釣り糸に引っ掛かった。底はヘドロだ。何も出来ず終了。
私も入ろうとしたが、あまりに酷いので諦めた。要芽さんからはドブの匂いがした…。

坂本城跡の近くの浜へ。ここなら入れそう。土砂降りは続くが、レーダー画像を見ると、
30分もすると雨雲が無くなりそう。要芽さんがグロッキーだったので仮眠することに。
私は50分ほど、要芽さんは1時間40分ほど仮眠。小雨になったので海パンに着替える。
7箇所目。水温の低い小河川が2本も、南湖へ流れているため、水が冷たいっ。
沖へ100mほど泳いだが、底層は冷たくて水も濁り、成果も乏しく、辛いだけの場所だった。

次は柳が崎へ。駐車場が有料だったので近くの別の場所へ。浜までの道はガタガタで、
大雨による水溜りで、川と道の区別が出来ない。川を横切って、危ない場所と認識(笑)。
引き返して駐車し、海パンに着替える。8箇所目。ここも水草の繁茂が半端ではなく、
沖へ150mは泳いだが、まだ水草地帯で底の方は濁り、たいしたものも捕れずに終了した。

近江大橋の南にある御殿浜へ向かう。ここはカヌー大会の場所の対岸になるため、
早朝の潜り足りない分を、ここで取り戻そうと考えた。水草がびっちりでどこもダメ。
諦めて唐橋を渡って対岸へ。16時になっていた。カヌー大会が終了直後で今なら潜れそう。
少し場所をずらして、よしっ潜るぞと車から出る。しかし、要芽さんの様子がおかしい。
もうギブアップですと(えっ)。これまで数々のハード採集を乗り越えてきた要芽さんがぁ。

私はまだ終われないと、説得を試みるが、本当に動けなさそう。わかりました。
ここまで徹夜でよく頑張ったよ。それじゃ私だけ近くの矢橋帰帆島で最後の採集する。
矢橋帰帆島へ到着。8箇所目。私だけ潜ろうにも、垂直の矢板護岸で、湖に飛び込めても、
上がるところが無いので、たも網でゆるーい採集して、今回最後となりました。

ファイル 877-5.jpg
王将で餃子を食べて、草津田上から名古屋まで、その間に要芽さんはずっと寝てました。
カワニナはしょぼかったので、写真は二枚貝です。左上は要芽さん採集のメンカラスガイ。
右上は南湖内で採集したマツカサガイ。まさかこれが湖内で捕れるとは思わなかった。
左下はタイワンシジミ種群ぽい外来生物。右下はまだ精査できず、バケツにいますが、
上段左がセタシジミ。上段中央と右、下段左はタイワンシジミ種群ぽい。
下段中央と右は不明。初めて捕ったと思う。シジミ属の幼貝か、未知の外来シジミ類かも。

解散したのは21時前。家から家まで約24時間採集でした。走行距離は約350km余り。
琵琶湖(南湖)を1周。要芽さんは徹夜でも、助手席で合計5時間は、寝ていた気がする。
8箇所で採集(5箇所で素潜り)。この日に南湖と瀬田川で潜っていたのは我々だけでした。
瀬田漁港などの中二病聖地が点在しているので、走行していて面白かったですが、
はっきり言って、琵琶湖(北湖)と比べると、素潜りとその成果があまり面白くない。
とにかく、水草が多すぎるし、全箇所でアオコがあるし、無茶採集対成果が低過ぎました。
私は琵琶湖病ですが、北湖病にはなっても、南湖病や瀬田川病には、ならないかも…。

今回の採集で琵琶湖淀川水系調査は224(潜水76)箇所になりました。潜水100が見えた?
翌日に要芽さんと話したら、家に帰って体温を測ったら、風邪で熱があったそうです(爆)。
それで要芽さんにしては珍しく、ギブアップとなったようです。それなら納得です。
私は元気です(笑)。寝るって大事ですね。ちなみに、7月は車で2時間半ほどの仮眠で、
1人で運転して、琵琶湖(北湖)を1周して、高速道路を使わず、8箇所に潜りましたよっ。
その時のハードさ、これで伝わったね(ニヤリ)。今回はそれと比べたら、かなり楽でした。
南湖や瀬田川は今年はもういいっ。次は綺麗な北湖へ。未採集箇所も僅かになったけど…。