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琵琶湖病の症状が抑えられず、2週間前に行ったばかりなのに、また行こうと思い、
数人に連絡するも、誰も着いて来てくれない(寂)。病状緩和のことを優先して、
もう1人でも行ったる。こういうときは、かなり燃える質で、たいてい無茶します…。

2013年6月15日夜に出発。最大の目的は、奥の洲の北西側の洲水鳥の洲で、
潜ってカワニナ採集です。カワニナ丸もシライシ号もなく、泳いで行くしかありません。
23時頃に琵琶湖へ到着。小雨で湿度が高く、風波があって、かなり不気味。
どちらかの洲は、朝に行くことにして、とりあえず夜に潜るところを探します。

まず行き慣れた場所へ。酔っ払いが水遊びしていて、場が荒れて潜ってもつまらなそう。
数箇所うろうろして、人気がなく、街頭もない、草木と波音だけがする、真っ暗な場所へ。
お化けや幽霊は平気な方だが、さすがに何か感じるものがある。車から出ると、
ドタドタと(焦)。真後ろにシカがいた。驚かすなっと突っ込む言葉も出てこなかった…。

もう潜る。潜る。潜る。やる。やると言ったらやる。自分を鼓舞する。着替える。
気温21.5℃+水温21.5℃=約43℃で、この時期としては高めで潜りやすいかな。
潜ってすぐに、イワトコ数個体が目の前に。これはカワニナ捕りやってる場合じゃない。
慌ててデジカメを車へ取りに戻る。再び入って撮影する。テンションが高くなり過ぎて、
ようやく場の雰囲気に打ち勝った。水面から見る風景が、あまりに真っ暗すぎて、
岸へ泳ぐつもりが、沖へ泳いでいたり、左方向へ移動しながら、泳いでいたつもりが、
水から上がった時には、右方向へ移動していて、車の場所が分からず、探すほどだった。
写真は水から上がって、車の近くで着替えたときに撮影。カワニナ類も捕れた(よしっ)。

次の場所へ潜るとイワトコとビワナマを目撃。水面にはなぜかでっかいカミキリムシ。
こういうときにデジカメが無い。車まで取りに戻るにしても、約500mは泳いでいた。
このカミキリムシを岸へ移動させ、あまりに遠くへ来ていたことを実感し、戻りました。
合計1kmほど泳ぎました。足がパンパンに。これだけやっても目的の生物は捕れず…。
ネットで検索すると、シロスジカミキリだろうか。前も僻地で捕ったことがあるような。
まだ夜が明けないため、初めての場所で、貪欲にカワニナ採集。良い個体が捕れた。

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次は洲です。足がパンパンなので、比較的に短い距離の、水鳥の洲へ行くことにしました。
1回目は野鳥センターに阻まれ、2回目は風波が強くて行けず、近くて遠い場所です。
ここに上陸すれば、琵琶湖の島状地を全制覇したことになります。気合が入ります。
天気予報は昼に近づくほど、風が強くなる感じ。朝になれば野鳥センターの野郎が、
また飛んで来て口論になるかもしれません。休憩したい体に鞭を打ち、朝5時に着替えます。

湖岸道路をウエットスーツで歩く。ウルトラマンのコスプレした人のように見えるかも。
スタートの岸へ到着。水鳥の洲まで100mほどです。行くぞ。勢い良く水へ入ります。
泥水で視界が50cmほど。水深が1mもない。ヒシ(たぶんオニビシ)が体に絡んでくる。
立ち上がろうとすると、泥深くて沈んで行く。なんじゃここは。生物もほとんどいない。

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泳ぎ始めて50mほど。水はやや綺麗になったが、泳ぎを止めると、巻き上がった泥で、
視界が悪くなる。というか、ほとんど何も見えない。とにかく進むしかない。
水深30cmくらいになって座礁。水鳥の洲まで10mほど。歩くしかないが泥に足をとられる。
ヒシの実が足を刺激する。気にせず前だけを見て、絶対に上陸してやる。と歩く。

泥に足をとられて、最後は後ろ向きで上陸。やったーっ。足は泥だらけ。このやろーっ。
来たったぞ。なんだかよくわからない気持ちに。実はここはライブショットで撮られていて、
洲に人がいるとかで、通報されたら嫌だと思ったので、早く戻りたかったのですが、
肝心のカワニナ類が捕れていないので、もうちょっと先へ進んで探すことにしました。

写真の建物は、右側が湖北みずとりステーション、左側が湖北野鳥センターです。
私の上陸で野鳥が驚いて、飛び立ちました。望遠鏡で野人観察でもしてろっ。
まだ開館時間じゃないですけどね。早くカワニナ類を捕らねば。波も高くなってきた。

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洲の琵琶湖側は水が比較的綺麗だが、湖岸道路側へ行くと、泥だらけで酷い状態。
スタート地点へ戻るのを諦め、水路へ入ろうとするも、泥水が流れていて、視界30cm以下。
歩こうとしたら、泥深くてフィンを取られそうになり、慌てて元の場所へ戻った(ふぅ)。
結局は洲を1周してスタート地点へ。体はヒシが絡まっていて、耳からは泥水が出て来た…。
泳いだコース(航空写真で見てね)。泥との戦いでした。もうここは泳ぎたくない。
着替えるも泥ぽい体と装備が気になる。今度は綺麗な場所へ、洗浄潜水しよう。

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フトマキカワニナの模式産地である米原市磯へ。バサーが4人もいて潜ることを断念。
少し離れた別の場所へ潜り、カワニナ採集。やっぱり綺麗な水の琵琶湖がいいっ。
写真をよく見るとorzされている方が…。これで本日終了です。約1.7kmほど泳ぎました。
行きも帰りも一般道。琵琶湖病の症状が緩和されて気持ちが良い。特にオチは無い。
あえて言えば、防水デジカメから、水が出て来た。防水の他に浸水機能まであったのか。

沖島、矢橋帰帆島、竹生島、小島、多景島、沖の白石、伊崎磯、奥の洲(3洲)、
そして、今回の水鳥の洲。琵琶湖の島状地は、全て上陸し、カワニナ採集しました。
琵琶湖淀川水系調査は191箇所で、そのうち50箇所に素潜りしたことに(達成感)。
これで琵琶湖病は治るかと思いきや、もう琵琶湖行きの予定が決まっているのでした…。

コメント一覧

maiky - 2013/06/18 (火) 22:34 edit

こんばんは。
全島制覇お疲れ様でした!
泥まみれの耳が心配です(笑
最後のorz写真が物凄い不思議です〜!

kenyu メール URL - 2013/06/19 (水) 20:18 edit

最後の orzの人なにしてるんですか(笑

しかし一気に水温が高くなりましたね!
メーター超えのビワナマの背景に巣潜りしてる人を入れて写真を撮りたいですね!
今度実現させましょう!。

white-wings - 2013/06/19 (水) 21:09 edit

>真後ろにシカがいた。驚かすなっと突っ込む言葉も出てこなかった…。
この多趣味な私は、ハンティングもやっておりまして、
初めて仕留めたシカは、真後ろから飛び出してきたのを至近距離の射撃で止めました。

シロスジカミキリ、最近激減しているらしいですよ。
まだまだ珍しいほど減ってはい無いと思いますが。

かっちゃん メール - 2013/06/19 (水) 23:48 edit

こんにちは。

全島制覇おめでとうございます。
もはや琵琶湖は庭ですね。
最後の写真は気になりますね。

西村 メール - 2013/06/20 (木) 00:13 edit

コメントありがとうございます。

maikyさん。お陰さまで全島制覇できました。泥耳は問題なかったのですが、
昨日と今日は、今年に入って、一番体調不良でした。水鳥の洲病か(笑)。

kenyuさん。orzさんは草むしりだと思います。その奥の浜にある白ぽい点々は、
清掃されている方々です。地元の方々のお陰で、綺麗な琵琶湖に泳がせて頂けています。
ビワナマの大きさ伝わらないですよねぇ。コンベックスを持って行き、一気に伸ばすとか。

white-wingsさん。滋賀県でもハンティングして欲しいです。シカ増え過ぎだと思います。
道路7kmほどで最大40頭くらい目撃したことがあります。シロスジカミキリは、
なぜド深夜に琵琶湖内に落ちたのか、そこにヒトがいるのも不思議ですが…。

かっちゃんさん。庭にビワヨシ接岸していましたよ(笑)。婚姻色もうっすら出ていました。
グーグルマップにピンを刺しているのですが、それをなぞるだけで琵琶湖の形に近いです。
湖岸5km以内に1箇所は採集箇所があるというのを目標でやっていますが、
唯一、比良駅~蓬莱駅近くの湖岸は、未採集エリアがあるので、今年こそはやりたいです。