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琵琶湖の湖岸で採集したオトコタテボシガイ(セタイシガイ)です。
琵琶湖にタテボシガイは、どこでもいますが、オトコタテボシガイはぜんぜ~んいないっ。
琵琶湖での採集時は、いつも探していました。121箇所の採集でようやく捕れました(嬉)。

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水深2~3mの砂底で、同所的にいたタテボシガイよりも、体を砂から出していたので、
これはタテボシじゃないって、すぐにわかりました。探さなくてもゴロゴロいました。
ここは漁師さんが捨てたとか、そういう場所ではないと思います。素晴らしい場所でした。
ちなみに、オトコタテボシガイ、ニセマツカサガイ、ヨコハマシジラガイの3種は、
同種という見解もあります。確かに似ているんですよねぇ。本当はどうなのでしょうね。

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水槽で飼育中です。苔はカワニナのために掃除なし。イシガイ科の3大激レアは、
オグラヌマガイ、イケチョウガイ、オトコタテボシガイだと思っています。
湖岸や某漁港で死殻を拾うだけでも大変です。また、捨てられたのを拾うのとは違います。
って自慢を書いても、極一部の貝屋さんにしか、この凄さは伝わらないだろうなぁ…。

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飼育していたものを、2時間くらい前に取りし出してみました。食べてみようと…。
それと開いたところも撮影しておこうと。うまそうで綺麗な色をしています。

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鍋に茹でて取り出した身と、ウナギのタレを入れて、超弱火で8分ほど煮詰めました。
口にする。食感は良いぞ。ウッ苔の味がする。というか、どっかで嗅いだことがある香。
水槽の臭いだっ。複足は特別に硬くないが、ぜんぜん噛み砕けず、いつまでも口に残る。
うーんっごくん。不味くてペッではないが、もうオトコを食べたいとは思わない…。


追記 2018年10月24日
淡水貝類研究会24回で、オトコタテボシガイ、ヒラガマノセガイ、セタイシガイ、
ニセマツカサガイは、分類学的な問題があることが発表されました。それに従うと写真は、
ニセマツカサガイ琵琶湖型、セタイシガイ、オトコタテボシガイⅠ型と呼べる種類で、
このうち慎重な表現としては、ニセマツカサガイ琵琶湖型が適当だろうと思われます。

コメント一覧

タロベエ - 2011/09/06 (火) 18:57 edit

とうとうやりましたね!。
僕も素潜りする時は、二枚貝も採る様にしていたのは、三大激レア貝がひょっとして採れるんじゃないかと思っていたからです(無理)。
残りの三大激レア貝は、任して下さい(爆)。いやッ、いつかきっと・・・無理(笑)。
でも、いつの日か現物を見て見たいです。

maiky - 2011/09/06 (火) 22:47 edit

こんばんわ、西村さん。
もう食べちゃたんですか(笑
美味しくなくて残念でしたね。
そう言えば今日水槽みたら煙突君が成仏されておりました(泣

シゲ URL - 2011/09/07 (水) 01:49 edit

オトコは美味しくなかったですか。
あの時は説明されてもよく分からなかったんですよね・・・
オトコタテボシガイという名前は知っていても、形が分からなかったので・・・

あの場所以外にもいっぱいいる場所はあるのでしょうか・・・

ryu-oumi - 2011/09/07 (水) 07:54 edit

オトコタテボシ!
一度、それっぽい殻を拾っただけで
生体は見た事無いです!
ニセマツカサガイの時といい、羨ましい・・・
あと、オトコを食べて見たかったんですね~(笑)

西村 メール - 2011/09/07 (水) 23:49 edit

コメントありがとうございます。

タロベエさん。どうもです。オグラヌマガイとイケチョウガイ捕って下さい!
そして同定できる写真を撮って下さい! 激レアを捕っても単なる貝で終ってしまいます。

maikyさん。持ち帰ってすぐに、食べようと思いましたが、琵琶湖から戻った後は、
さすがに料理と消化するエネルギーがなくて、時間が経ってしまいました。
煙突君は1年も生きて凄いです。標本として永遠に活かせて下さい。

シゲさん。美味しくなかった。二枚貝はしばらく綺麗な水に入れて置くことが必要だと、
思い出しました。巻貝やウナギは全くそういうことはしなくていいので忘れていました。
あの場所以外で捕ったことないです。120箇所が捕れなかったということです。

ryu-oumiさん。ニセマツカサは結構いる感じです。オバエボシは滅多にいないのかも。
オバエボシは岐阜県で捕ったので探していませんが、滋賀県ではかなり希種でしょうね。
オトコは興味本位で食べてしまいましたが、もうオトコは食べません…。