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2008年7月19日に三重県北勢地方で捕ったアカテノコギリガザミです。
汽水魚水槽の換水を汲むため、朝5時くらいに汽水域へ行きました。
そうするとウナギが目に入って来ました。普通こんな明け方にはめったに見ません。
また水面近くを20~25cmのマゴチが目の前を何匹も通り過ぎて行きます。
ガンテンイシヨウジが数えただけで14匹もいて活性が異様に高い。

こりゃすごいと思っていると、もう明るいのに夜行性のノコギリガザミ類がいる。
とりあえず捕ってみると、軟らかくて脱皮したばかりのよう。泥ぽくない感じだったので、
久々に食べてみるかなと思いましたが、たも網は持って来ていても入れ物がない。
汗拭き用のタオルで包んでなんとかなりました。ふぅ。これは早く帰らないと…。

そう思っていると目の前でバカデカイのが歩いています。
本能的にタモ網を取りに走っていました…。うまくかぶせておりゃっと陸揚げすると、
ポケットティシュとほぼ同大のハサミを持ったトゲノコギリガザミでした。
これはいかにも泥ぽそうだったのですが、なぜか逃がすという発想が飛んでました。
残りのタオルで巻いて近くでレジ袋を拾ってなんとかなりました。

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よくみたら鰓の一部が飛び出ています。脱皮に失敗したようです。

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冷凍庫に10分ほど入れて取り出したもの。生き返る前に輪ゴムをハサミにかけます。
奇麗に洗います。トゲの方は冷凍庫から出してもまだ生きているので、
輪ゴムをつけるのに苦労しました。トゲは洗っても切がなさそうなので見切って終了。

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奥がアカテで手前がトゲです。ギリギリ入りました。
これは30分蒸したのですが、カニから出る水分が多くて、底に水が溜まっていました。
トゲのほうは苔やフジツボ類も一緒に蒸しました…。まあ殻は食べませんから。

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ちなみに、左は三重県東紀州地方産で、右は和歌山県熊野地方産のアカテです。
どちらも夜に採集しました。なんかいると捕っちゃうんですよねこのカニ。

話を戻して、アカテとトゲの茹でたものを食べてみました。
アカテの味は良いですがめっちゃ塩辛いっ。全体が5~8%の梅干並です。
味がいいだけになんかもったいなかったです。またもったいないことをした…。

トゲは少し塩辛いがアカテほどではない。カニ味噌を食べてみると気持ち悪いの一言。
味が濃厚すぎるのかも。ハサミは硬くてプライヤーレンチで何とか割れました。
食べるとこれがうまいっ。何本でもいけますって2本しかないわけですが。
腹脚あたりだけでしたが予想通り泥は出てきましたよ(食欲減退)。

この日の深夜も同じ場所にuさんと行ってトゲとアミメが捕れました。
アミメは食べたことがないと思うので次は食べてみたいなぁ。
でも泥食うリスクを考えるとやっぱりもういらんわ。