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2017年10月1日はさわだ君と琵琶湖へカワニナ採集へ行きました。
1箇所目。この場所は初めてですが、少し離れた場所では、へんてこなホソマキが捕れるので、
ここにもいないかと探しました。そろそろ水温的に長くやれなくなってきました。

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2箇所目。長浜市湖北地区へ移動。ここは竹生島・多景島・沖の白石ではないですが、
大きく顕著な顆粒を持ち、ヤマトカワニナ(チクブカワニナ型)と呼べそうな個体が多いです。
非常に狭い一角だけで見られるため、漁師さんが竹生島周辺で漁をした際に、
漁具にチクブが付いていて、それを捨てたものが、増えた疑いもあります。
2月に行った際はゼロでしたが、この日はたくさん見られました。

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1箇所目で捕ったカワニナ類。現場は波が高くなって岸を覆い、選別作業をすると、
寒くて風邪を引きそうだったので、こんなにたくさん持ち帰ってしまいました…。
半分くらいは2つの水槽へ入れました。もう半分は茹でて胎殻を確認しました。

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想像通りへんてこなホソマキがいました。タテヒダというには縦肋が弱く、
螺層角が狭くて、体層も極端に膨らまないので、ハベ類ではない。
広義のホソマキなのでしょうが、胎殻が極端に大きく、カゴメに近いです。
しかも、左右の胎殻は形状が異なります。左はホソマキが大きくなった感じで、
右はハベ系というか親貝も含めて、何かタケシマに似ている感じすらあります。
じゃあこれらの種類は何だと言われると、合致する種類が無くて、答えようがないです。
親貝の形状から暫定的に、ホソマキとしてエイヤー同定するしかないのです。

コメント一覧

さわだ - 2017/10/07 (土) 07:52 edit

先日もお世話になり、ありがとうございました。
やはりカワニナは難解ですね。今月末のイベントに向けて必死で某所のカワニナたちの計測などしておりますが、某所も並々ならぬ難しさです。
今回連れて行っていただいた場所は某所を超える難易度でした…上の写真の2個体は苦しいですが、僕なら両方イボと答えると思います。

西村 メール - 2017/10/07 (土) 18:08 edit

さわだ君。コメントありがとうございます。
Watanabe et Nishino, 1995のイボにそっくりだからね。
いつも繰り返すけど、ザ・イボを見ていないので、何とも言えないです。
ホソマキは記載論文と写真があるので、それに近いなという感じです。
イボはタテヒダのシノニムの場合、これもタテヒダということでしょう。
そうなるとタテヒダの変異幅は恐ろしいね。

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