日淡こぼれ話

2014年12月31日23:58～2015年01月01日00:03は、琵琶湖の水中にいました(爆)。

2014年11月8日が潜り納めでしたが、写真掲示板の投稿にその上を行く11月30日が…。
これは挑戦状だ。maikyさんからはこれでいいのかと煽る電話。勝つには大晦日に潜るしかない。
そんな話を冗談半分で要芽さんにすると、いつものように本当に潜ることになっていました(死)。
更に潜る時間は「ゆく年くる年」の放送中です。絶対に誰も勝てない、潜り納めと潜り始めを、
一気にする計画です。挑戦状を投稿したガヤさんは、我々の採集に同行したい旨が記されており、
メールで大晦日-元日に潜る計画を伝えると、まさかの同行するという。これで勝ち逃げは消えた。

2014年12月31日。死ぬかもしれない不安と変な興奮で、4時間半ほど浅い眠りで11時前に起きる。
そして車を走らせ、要芽さん、ガヤさん、maikyさんと移動。うなたろうさんも同行してもらって、
5人で濃尾平野の水路で採集。日が落ちるとみぞれ交じりの雪。19時頃まで採集しました。
ここでうなたろうさんと別れて、4人で琵琶湖へ向かいます。マキノ町海津へ着くと大荒れでした。
風が強くてみぞれ交じりの雪が横殴り。ここでザ関西人のhtmさんとそのご友人と合流しました。

琵琶湖の岸沿いで、軽く採集する予定でしたが、高波で岸が洗われて、近付けませんでした。
仕方がないので適当な小河川で、maikyさんとガヤさんだけが、胴長で採集。他は車で退避。
近くの気象庁今津観測地点を調べると、瞬間最大風速14mでした。その間もみぞれは落ちてきます。
みぞれは雨や雪に変わり、時折ひょうまで降りました。採集が終わって23時前にコンビニへ。
体を温めるため、冷蔵狐うどんを、長めにレンジでチンしてもらい、そこへ紅生姜を入れます。
美味しくないけど、体は温まった。これが最後の晩餐になるかもしれないという思いも過る。
23時10分頃になると、ピカゴロと雷まで来よった。荒天の極み。これで決行していいのか…。

ここまで天気が悪いと、車のトランクを開けて、のんきに着替えることなんて出来ない。
湖岸沿いの屋根やひさしのある場所へ、一旦荷物を運んで着替えるしかなくなった。
事前に最悪の事態は想定していて、海津(西)のひさしのある場所へ行くことにした。
左側の山が土砂崩れしても、道路ではなく琵琶湖へ落ちるよう、作られたトンネル状の場所。
この場所であれば風雪に耐えられる。着替えなどの荷物をひさしの下へみんなで移動させる。

23時30分頃に要芽さん、ガヤさん、西村の3人が、ウエットスーツへの着替えを開始する。
maikyさんとhtmさんは見守り組。ここで私のデジカメをmaikyさんに渡して撮影をお願いする。
この記事の最後1枚を除いて撮影はmaikyさんです。写真はひさしの下で着替えているところ。
白い丸はみぞれ交じりの雪です。高波は収まって来たものの、横殴りは続いています。

気温は2℃です。問題は水温です。海津を選んだのは、夏に水温が低く、6月や11月は高めなため、
湧水があると思ったからです。500mほど離れた場所で計ったところ、水温10.5℃でした。
これは琵琶湖の中でも高めです。ここを参考にすると、12/31(24:00)は安曇川沖中央9.6℃、
雄琴沖中央8.5℃、三保ヶ崎6.6℃、唐橋流心7.0℃、瀬田7.4℃です。どこよりも高いです。
ということで、気温2℃＋水温10.5℃＝12.5℃(＋荒天)で、これまでの最低温度を更新しました。

本当は着替え終えてから、車に戻って温まる予定でしたが、準備万端になったのが23時54分。
これは戻る余裕がない。23時58分になるのを待ちます。だんだん足と手の指先が痺れ始め、
お腹に巻いたウエイトが冷えていて、お腹まで冷たくなってきました。そろそろ時が来ました。
いざ、2014年潜り納めの琵琶湖へ!! 冷たいに決まっているので、泣き言は言わず、
3人で一斉に入ります。思ったよりも何とかなる。潜ってみると、ウエイトが3kgでは足りず、
水深2～3mで浮上してしまいます。冷たさに耐えられると気付くと、魚を探す余裕が出てくるが、
ぜんぜん魚がいない。こんなにいないものか。それでも潜っているときは気持ちが良い。

岸にいる2人は、心配しているだろうが、こちらは楽しめる余裕まで出て来た。
水面から岸を見ると「ハッピーニューイヤー」の声。これで潜り納めと潜り始めが一度に終了だ。
すぐに上がれば、この寒行も終わるけど、楽しくなってきたので、もうしばらく潜ることにする。
ただ、岸の2人も安心させないといけないので、2015年01月01日00:03に3人とも上がりました。
魚はオオクチバス類を1匹見ただけで、カワニナは掴み難いグローブで、何とか捕りました。
3人とも生還しました。日本国でこれ以上に遅い潜り納めと、早い潜り始めはありません!!!

強風の中で着替える。気化熱が半端じゃない。無茶苦茶に寒い。寒さで足がふらふらする。
今回の採集で最も過酷。元日未明にびょぬれで強風。タオル巻いただけを、想像してみて下さい。
そんな最中に要芽さんがアホなことを言い出す。ウエット脱いで潜ってもいいですかと(爆)。
は? 意味が分かりません。死ぬぞっ。もうミッションクリアしたのに、まだやるって超人すぎる。
ラッシュガード＋海パンで琵琶湖へ入って行く要芽さん。生き急いでいる。潜在的な自殺願望か。

2015年に最も早く、琵琶湖へ海パンマンで、潜った人と認定します(01月01日00:15)。
ただ、要芽さんは足が痺れてフィンが動かせず、1分間ほどで水から上がってました(笑)。
自殺するつもりはなかったようです。私には真似できません。元日が命日は避けられました。

着替えを終えて車に戻るのも一苦労。横殴りの湿った雪と強風。そして近くで雷鳴。
傘が役に立たない。荷物を仕舞うのに手間取り、車へ入り込む雪と雹。イライラして取り乱す。
何とか積み終り、htmさんと琵琶湖とさようなら。00:50に帰路へ。02:15に名古屋の要芽さん宅。
それから3人で池や水路で雪中採集。家に着いたのは08時前。洗濯などで寝れたのは昼過ぎ。

色々とサポートして下さったmaikyさん、ボケやツッコミしまくって、温めて下さったhtmさん、
車で番して下さったhtmさんのご友人、大晦日にアドバイスをくれたうなたろうさん、
一緒に入った要芽さんとガヤさん、本当にありがとうこざいました。これで2～4月以外は、
ウエットスーツで琵琶湖へ潜りました。次は2月28日(土)～3月1日(日)にでも潜りましょ～う(笑)。