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2024年3月30-31日は琵琶湖でカワニナ採集しました。
1箇所目、一部初めての場所、ドライスーツ、22:14~23:06(52分間)、1370m遊泳。
前回の紫外線照射がもやっとしたまま終わったので、今回は採集してから行いました。
赤紫色は付着藻類だと思います。緑色に光るのが気になるところです。

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肋の頂上が全て緑色に光るかと言えばそうではないです。

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2箇所目、一部初めての場所、ドライスーツ、00:21~01:10(49分間)、933m遊泳。
肋に関わらず体層が緑色に光っている個体もいます。この違いは何なのでしょうか。
茹でてから紫外線照射をしましたが、ほとんどの個体で蓋の外側と足が緑色に光りました。
軟体部は種類や個体による差は少ないと思われました。生時の殻は何かあるかも。

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1箇所目の胎殻です。種の要素を星で表しました。①はクロで良いと思います。
②はクロの中にトキタマ要素が少しあって、場所が違えばタテジワとするかもしれない。
③は余呉湖のクロぽい感じで、イボとヤマトの要素も少しある感じです。
④はクロの有肋型みたいな感じ。⑤はイボっぽいけど胎殻2つだけにヤマト系の暗色帯。
⑥はイボでいいかなと思わせておいて、親殻と胎殻の両方でコセイぽさも僅かにある。
琵琶湖のカワニナ属はみんなこんな感じです。これをどう同定したらいいんですかぁ。

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2024年3月17日未明は琵琶湖でカワニナ撮影しました。
嶺北で内山りゅうさんとささき君と西村で、3沢登りして解散した後で1人で琵琶湖へ。
6箇所目。着いて車から降りると、膝裏の筋肉が痛く、太腿も張ってとても歩き難い。
来たからには撮影したい。肉体と相談すると、絶対に撮影が負けるので、気力を味方にする。

何年か前に同所的にいる識別が難しいカワニナ類は、どうやって同種と他種を区別して、
生殖隔離されているのが気になり、もしかするとヒトの見えている世界ではないところで、
見分けているのではないかと思い、さわだ君に紫外線の照射を提案しました。
その時は貝殻だけを確認してくれて、思った結果は出せずに、このネタは終わりました。
しかし、軟体部や生体は照射していないため、それはずっと気になっていました。
そこで紫外線ライト(UVライト・ブラックライト)を買って、カワニナ類や魚に照射すると、
一部で面白い光り方をする魚がおり、琵琶湖でカワニナ類を照射してみたくなったのです。

痛みを堪えながら琵琶湖岸へ。しゃがむのも一苦労。琵琶湖固有のカワニナ属貝類を探す。
カワニナ種群は僅かにいるが、ヤマトカワニナ集群やナカセコカワニナ集群がいない。
ようやく見つけた。たぶんイボカワニナだと思われる。スマホの動画録画を開始して、
ヘッドライトを消して、紫外線ライトを照射する。体層と螺塔あたりで明暗が分れていた。
この1個体で何かを語ることは出来ないので、膝裏は痛いが次の場所へ行くしかない。

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7箇所目。一昨年と昨年とトキタマなどがたくさんいた場所。岩場から覗き込むがいない。
左足が踏ん張れずに、琵琶湖へすーっと勝手にご入水。片足水没は水辺の採集者あるある。
水温8℃くらいで冷たいが続行。少し歩くと次は右足がすーっと琵琶湖へ膝までご入水。
靴に水が入って重いぞ。毛細管現象なのかパンツまで冷たくなって来たぞ。
100mほど探すがトキタマはおらず。画像左上のカワニナ種群だけでした。

この状況で車へ乗るとすれば、着替えるしかないし、着替えたらまた膝裏かばって、
水没するだろうから、271mほど歩いて次の場所へ。膝裏の痛みに両足の冷たさが加わった。
8箇所目。一昨年と昨年とチクブなどがたくさんいた場所。岩場から覗き込むがいない。
カワニナ種群はそこそこいたので撮影。それが画像右上・右下・左下です。
カワニナ種群はまあまあ照射したが、体層と螺塔あたりで明暗に分れる個体はおらず。

車へ戻って気温2℃でお着替え。パンツまで行っていた。靴・靴下・スボン・パンツは、
もちろん予備を毎回持って行っています。水没してなかったら、9箇所目も行きたかったが、
予備を使い切ったので、水没することはもう出来ない。仕方がなく帰路でした。

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家へ帰って屋外のメダカ水槽にいる、カワニナ類(約9割がカワニナ種群)に紫外線照射。
左下の個体は歯舌が光っていました。右上の個体も軟体部の一部かな少し光っているぞ。
これはタテヒダかオオウラぽい。体層と螺塔あたりで明暗に分れているような。
生体への紫外線照射はまだ始まったばかり。これからが楽しみです。

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2024年2月24日は滋賀県でささき君と採集しました。
1箇所目は釣り。2箇所目はイボかクロダかよくわからないのが捕れました。
左の個体は殻に穴が開いて、殻口から地面が見えています。3~8箇所目は魚狙い。

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9箇所目は私だけが潜り。ドライスーツ、22:05~22:24(19分間)、210m遊泳。
アンクルウエイト1kg×2を使いましたが、少し重くて動き難く感じました。
0.5kg×2は少し足りなく感じるし、2kg×2は重くてフィンが動かし辛い。
0.75kgくらいが丁度良いかもしれません。持っていないので0.5kgを多用します。
動画 https://youtu.be/z8EHmzXS3Wc

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想像していたよりも汚く、湖底はふわふわの泥で覆われていて、カワニナ種群ばかり。
岸近くは砂と礫があるため、そこだけで琵琶湖固有種が捕れました。
二枚貝はニセマツカサガイ琵琶湖型。左からカワニナ種群×3、イボカワニナ?×2、
タテヒダカワニナ(ホソマキ形態)×1、ヤマトカワニナ×3だと思います。
10箇所目は何もおらず。でもささき君には良いものを見せてもらいました。
お疲れ様でした。楽しかったです。気温1℃で塩カルだらけの道を通って帰りました。

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左はイボかクロダかわからなかった個体。イボだろうね。もう1個体も同じだろう。
中はイボかなぁ。右もイボぽいがタテヒダ系の縦肋もある。胎殻は出ず。難しいっ。

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2024年2月17日は京都府でヤマノカミ君と採集しました。
1箇所目はハベカワニナの真模式産地(宇治川)。これまで模式産地だと思っていた場所と、
僅かに違うことに気が付いてから、いつか捕りたいと思っていました。
宇治川は天ヶ瀬ダムからの放流量が少ない、冬場の渇水期しか潜るのは危険で、
これまで一度も潜れていませんでした。現地へ着くと思っていたよりも流れが速いっ。

ヤマノカミ君と林さんとおはようございます。私とヤマノカミ君は潜ります。
林さんは岸から見守り。意を決して水へ入る。水温7~8℃で冷たく、濁って曇りで見辛い。
上から見てもカワニナ類はいない。石を引っ繰り返すと、ナカセコカワニナがびっしり。
その中でカワニナ種群がたまに見つかる。しかし、ハベは1個体も見つけられなかった…。
ハベのトポタイプは叶わないかも。ここで林さんとお別れ。またよろしくお願いいたします。
動画 https://youtu.be/q7ZeZ2qegEw

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カワニナ種群とナカセコカワニナです。また機会があれば狙ってみます。
2箇所目はナカセコカワニナの真模式産地(宇治川)。これまで模式産地だと思っていた場所と、
僅かに違うことに気が付いてから、いつか捕りたいと思っていました。これは捕れました。
過去にハベが捕れたところへ徒歩移動。ハベはおらず。ハベは減っているのか。

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3箇所目は魚捕り、目的地へ到着する直前に、ヤマノカミ君車が左へ曲がる際に、
タイヤ後輪が橋のコンクリートへ乗り上げて、やばい感じになるのを目撃。
舗装されていない堤防の坂道へ駐車。私も近くへ駐車。見に行くとタイヤの外側がパンク。
プシューと音がする。接着剤とガムテープでふさぐ。何とかなっているかな。
採集どころではないので、近くの車用品店を検索。3kmくらいのところにあるので、
空気が全部抜けて、ホイルで走るまでは行かないだろう。すぐに車用品店へ移動だ。

そんな時にスタック。ヤマノカミ君車の前輪が空転して煙が出ている。
地面は短い草が生えて、前日の雨で少し濡れている。坂は急ではないが上れない。
何か地面へ敷く物を探すが無い。私が車を押すには坂を下がったら危険すぎる。
JAFを呼んだとしても、その待つ間にパンクしたところから、空気が抜ける恐れもある。
近くから砂利などを持って来て、タイヤの通るところだけ、整地するしかない。

ヤマノカミ君がたも網で砂利を運び、タイヤのところへ敷く。車に乗ってアクセルを踏む。
少しだけ進んでまたスタックする。何度も繰り返す。50cmくらいずつ坂を上っている。
もうこの状況をエンジョイするしかない。30分ほどでようやく坂を脱出。車用品店へ急げ。
ヤマノカミ君車の後を追う。道を間違えてかなり遠回り。それでも何とか車用品店へ到着。
タイヤからはプシュー。車用品店は混んでいて、見てもらえるのは、約1時間20分後。

この待ち時間を利用して西村車で川へ。4~6箇所目、水位が低くて何もせず。
7箇所目はカワニナ種群が捕れる。写真はそんな時に撮影した川です。
近自然河川工法だろうか。水は汚く、ゴミは多く、植生は育たず、泥で浮石環境は無い。
罪滅ぼし的に良さそうな物を作ったけど、失敗しちゃった感がある。

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車用品店へ戻る。タイヤの空気はかなり減っていた。タイヤ交換を30分ほど待つ。
復活したヤマノカミ君車。大事になる手前で何とかなって良かった。
8箇所目へ車2台で移動。11年前に4人でヨドゼゼラを捕った場所。
ヨドゼゼラは捕れなかったが、クロダカワニナ(分布からK1)が捕れた。
11年前も捕れていたと思うが、気に留めていなかったようで、サンプルは無かった。

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予定よりも2時間以上も遅れてさわだ君宅へ到着。申し訳ない。快く出迎えてくれて感謝。
カワニナ属のAとBを飼育中で撮影させてもらった。モザイクが不要になるのはいつかな。
他にヒダカワニナの標本を撮影させてもらって解散。忙しいのにお陰様で助かりました。
皆さんお疲れ様でした。京都府は3箇月で3回も行っている。割と遠いけど常態化に。

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2024年2月10日は愛知県(三河)でmaikyさんとカワニナ採集しました。
先週8箇所目の上流でクロダ探しです。maikyさんお付き合い下さり感謝です。
1箇所目は源流域近くで、水は澄んでいますが空振り。スッポン類がいました。
2箇所目は流入水路で、maikyさんだけが目視で空振り。3箇所目は池で空振り。

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4箇所目は川が白濁。先週8箇所目と同じ濁り方。1-4箇所目の間に白濁の原因がありそうです。
maikyさんがカワニナ種群と見つけ、本格的な採集開始。カワニナ種群だけでした。
5~6箇所目は流入水路で空振り。サカマキガイがたくさんいました。

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7箇所目は空振り。白濁具合が4箇所目よりも濃くなった気がします。
そろそろ時間になってしまったので、次はハマグリ捕りへ向かいました。

この水系のカワニナ種群は狭い範囲にしかおらず、クロダは棲めない環境かもしれません。
4箇所目は成貝9個体を採集しましたが、胎殻が出たのは2個体だけでした。時期なのかなぁ。

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