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2011年12月03日はmaikyさん要芽さん西村で、宇治川・瀬田川・琵琶湖での採集です。
04時に要芽さんとおはよう。そして忘年会にカワニナ丸を浮かべる場所を下見する。
乗り降りがちょっと危険だけど、まあ問題ないかという感じで、maikyさんと05時におは。
07時過ぎに宇治川へ到着。小雨でカッパを着て採集。11時過ぎには瀬田川で採集。
やっぱりカワニナ捕りっておもろい。この後は琵琶湖と瀬田川の境界で潜水採集です!

その前に琵琶湖北湖・琵琶湖南湖・瀬田川・宇治川・淀川の境界はご存知でしょうか。
「琵琶湖北湖」琵琶湖大橋より北側の湖
「琵琶湖南湖」琵琶湖大橋より南側の湖~JR東海道本線鉄橋上流250m付近
「瀬田川」JR東海道本線鉄橋上流250m付近~京都府付近
「宇治川」京都府付近~桂川・木津川の合流点付近
「淀川」桂川・木津川の合流点付近~新伝法大橋下流2.5km付近
一般にはこんな感じですが、実際には瀬田川・宇治川・淀川の境界はとても曖昧なのです。
瀬田川と宇治川は簡単に言えば、滋賀県と京都府の境ですが、川の中心に境界があるため、
左岸は瀬田川で、右岸は宇治川という、生物相的に無意味な範囲が、約2.5kmも続くのです。
これはカワニナの分布を表すには厳密さに欠ける。そのため私は付近にある喜撰山大橋を、
瀬田川と宇治川の境界としました。宇治川と淀川の境界は、桂川・木津川の合流点付近。
これも実際には宇治川へ木津川が合流し、500mほど流れて、桂川へ合流します。
そのため境界がはっきりしません。そのため私は桂川合流点を境界としました。よって、

「琵琶湖北湖」琵琶湖大橋より北側の湖
「琵琶湖南湖」琵琶湖大橋より南側の湖~JR東海道本線鉄橋上流250m付近
「瀬田川」東海道本線鉄橋上流250m付近~喜撰山大橋
「宇治川」喜撰山大橋~桂川合流点
「淀川」桂川合流点~新伝法大橋下流2.5km付近
としています。今回潜るのは、琵琶湖南湖と瀬田川境界付近です。なぜここに潜るのか?
冬の低水温に短時間で、琵琶湖南湖と瀬田川の両方に潜れる、お得な場所だからです(笑)。

境界の西岸へ行ってみたところ、近くで駐車できる場所が無い。これはもう東岸しかない。
東岸は過去に採集したことがあり駐車可能。これで潜る場所が決まった。現在13時過ぎ。
大津市(気象庁)の気温は15.9℃、すぐ近くにある唐橋観測所(国交省)の水温は12.7℃。
気温15.9℃+水温12.7℃=28.6℃です。こんなに低いのは初めて。心臓麻痺もありえるぞ。
写真を見て下さい。小雨で日照ゼロです。あぶない!! かわに、はいらないようにしよう。

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要芽さんは「海パン+半袖Tシャツ」という命懸けの格好。私はウエットスーツ。
maikyさんは、私のデジカメで我々を撮影し、何かあったら浮き輪を投げる役です。
ようするに、見守り役(これも大切)。低体温症が怖いので、ショウガをレンジでチンして、
乾燥させた素朴なものを食べる。辛くて体が温ま~る。車内は暖房がよく効いている。
汗が出て来た。準備万全だ!! いくぜ!!! まずは境界の瀬田川側へ行くことにする。
海パン、ウエットスーツ、浮き輪、という痛い3人組。もう人目を気にする余裕はない。
体が温かいうちに早く冷水へ入らねば。まずは要芽さんが瀬田川へ入る(大丈夫そう?)。

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要芽さんが泳いだのを撮影して、maikyさんにデジカメを渡し、撮影をお願いする。
コンバースの靴に、フィンを装着して、冷たくないと念じながら、入水すると、
思ったより耐えられる。思い切って、全身を入水させる。何とかなりそうだぞ(余裕かも)。
立ち泳ぎで要芽さんを見ると、瀬田川からもう琵琶湖南湖へ移動していた。私も行こう。
そのときである。急に足首付近が痺れて動かなくなった。フィンが自由に動かせない!
立ち泳ぎできず沈んで行く…。潜ることも出来ない。手も少し痺れてきた。マジヤバ!!!
フィンが動かせないので進めない。これはアカン。本当に死ぬ(大汗)。もう戻るぞぉ!!
固まった両足。手で必死に掻く。2人とも何とか元の場所へ戻れた。マジヤバとは、
このことを言うのかと勉強になった。本当はマジデマジヤバかったんだけどね…。

冬に水道水で水槽を洗ったりすると、手が痺れて動かなくなることってありますよね。
それが足で起こったと想像してみて下さい。足が着かない場所ですよ。沈むだけです。
体温はまだ保たれているし、元気もあるが、足が動かなくなっては、もう無理です。
要芽さんは瀬田川から琵琶湖南湖へ行けたが、私は瀬田川だけの潜水で終わってしまった。
それにしても海パンでようやったわ。入水時間は要芽さん約3分。私は約2分で終了。
それでも2人ともカワニナ類は根性で採集してます。maikyさんには入水時間の短さに、
爆笑されたけど、後数分もいたら、死んでたわ(爆)。私たちは十分に頑張ったよ。
入った人にしかわからないよ。この怖さは。入ったら爆笑なんて絶対に出来ないです…。
maikyさんに私のデジカメを返してもらう。写真は撮っていないと。なにぃ~い!
ということで、私が12月に入水したという写真は無いです。まぁいいけどさぁ…。

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体を温めるため吉○家へ行く。焼味豚丼380円を食べる。焼豚というより茹豚でイマイチ。
ゼゼラの和名の由来になった膳所城跡へ行く。ゴジラ、ゼゼラ、ニシムラ、カラっぽ。
琵琶湖文化館(浮城)へ行く。琵琶湖博物館が出来る前は、ここに水族展示がありました。
何度も行きました。水滴の付いた水槽を、手で拭いて魚を見る。拝館者が私だけのときも。
M.M.さんにはバックヤードを見せてもらい、デメモロコやモンドリや資料をもらったり、
ウシモツゴの件などで、色々とお世話になったのを思い出します。懐かしいです。
そんな文化館も休館中です。屋根にトンボがいることは、もうすっかり忘れていました。
私も長いこと生きているわと思いました。この建物はいつまでも残って欲しいものです。

まだ採集欲のある私たちは高島市へ。そんな頃にはもう真っ暗。大波で採集にならず。
北岸を通って関ヶ原へ。高速道路代がもったいない。一般道で帰ります。そして愛知県へ。
いつもの龍泉で夜飯の予定でしたが、あまりお腹が減っておらず、帰ることにしました。
22時少し前にmaikyさんとお別れです。今回も長い一日でした。お疲れ様でしたーっ。

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要芽さんと2人で車を走らせると、何となく夜飯を食べていないのが、気になってきました。
家へ帰れば、おそらく我慢できず、食べて寝ることになりそうなので、それでは太る。
そう考えて22時半過ぎに「ラーメン福」へ。私の大好きなラーメン屋さんです。
大盛ラーメン650円。私が奥の普通、要芽さんは手前の野菜多めです。同じ価格です。
この大雑把で、わかりやすい味は、美味しいだけではなく、何度食べても飽きない。
このラーメンを一緒に食べた方は、10人を超えていると思いますが、皆さん美味しいと。
1人だけ渋い顔をしたのが、アレなtさんです(笑)。なぜ口に合わなかったのかなぁ…。

今回ハッキリしたことがあります。「琵琶湖と海パンと1~5月」は絶対に無いです。
それとカワニナ丸で、2~5月に4回乗ったけど、転覆したら確実に死んでいました。
水温15℃以下にライフジャケットなんて無意味です。命の境界は10分付近です。
誰も死ななくて本当に良かったです。でも大晦日の忘年会でまた乗るんだけどね…。