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多景島からカワニナ丸へ乗ります。私は行きとは逆の後部座席へ。
08時20分に桟橋を出る。風向は北東。天気予報Aは東。天気予報Bは北西だったので、
どちらも当たっていないけど、風が強くなったのだけは、当たっている(いつもの不運)。

我々は南東方向へ進むため、カワニナ丸の左側から、白波やうねりがぶつかって来る。
この横波は、正面よりも危険で、そのまま波に乗ると、転覆する恐れが高い(本当に)。
沖の白石のときは、正面からの三角波とうねりだったため、転覆よりは突き上げ落下。
横波を捌くのは、前部座席に座った人の役目。sさんだ。大丈夫だろうか…。
一時期的に舳先を波へ向け、バドルで波の頂上付近を、力一杯に漕ぐと、やり過ごせる。
30~60秒に1回は、白波やうねりが襲ってくる。その都度、舳先を左へ向けるため、
進行方向よりも、だんだんと左方向へ移動してしまう。でもそれをやらないと転覆もある。

何だかsさんが元気だ。行きとはまるで違う。確りと漕いで進んでいる。
行きは後部座席だったのと、空気が抜けていたので、漕ぎ難くかったそうだ。
ポジションの問題で進まなかったと言う。それは少しあるかもなぁ。なんだか頼もしい。
大船に乗った気分(笑)。私としては、沖の白石と比べたら余裕だし、笑いながら漕ぐ。
sさんが快走するので、昼に風がなかったら、竹生島へ行きたいなぁと思っているけど、
どうかなと言うと、断固拒否されてしまった。カワニナ丸はもういいと(笑)。

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あまり考えずに、多景島を出たが、どこが八坂町なのか、わからない…。
我々が出発したのは、多景島から見て、犬上川という大きな河口よりも右にあって、
湖岸沿いにある防風林のところだが、そもそも犬上川河口がどこかわからない。

沖の白石もこんな状況で、目的地を間違えたので、sさんが携帯電話で地図を確認する。
一番大きな建物は、どうやら彦根市立病院のようだ(写真左方)。その病院は犬上川より左。
ようするに、病院より右にある防風林が目的地だ。よく見ると防風林ぽいのは2つある。
まぁ、とりあえず一番近そうな、病院のすぐ右にある防風林ぽいのを目指す。

横波に何度も揺られていると、背中の左側が痛くなってきた。後ろに手をやる。
あっ右サンダルが無いっ。体勢は変えられないので、手の感覚で探す。やっぱり無い。
琵琶湖に持ってかれたーっ。じゃなくて放流しちゃった。498÷2=249円返せーっ。
サンダルは浮くので、岸に流れ着いていそう。拾った方は西村へ。お礼は左サンダル。
この頃に、どうやらカワニナ丸の穴に貼った、ビニールテープがはがれ落ちたようで、
船体がやや沈み、推進力が悪くなった。私の座っている後部座席は確かに漕ぎ難い。
サンダルに続いて、ビニールテープも琵琶湖に持ってかれたーっ。拾った方はゴミ箱へ。
じゃなくて、各自治体の指示に従って処分して下さい。又は再利用でお役立て下さい(笑)。

漕ぎ始めて1時間。ぜんぜん岸へ着かないので、sさんが壊れて来た。愚痴の増加。
プライベート・プレイ(人目の無い自分の部屋でしかやらない言動)も目立ち始める。
このプライベート・プレイは、紀伊半島1周に一緒に行ったときに、初確認したので、
今はそれくらいキツイ状態なのだろう。私は紀伊半島1周の方がよっぽどキツイです。

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ようやく岸がハッキリと見えて来た。目指していた防風林は、目的地ではなかった…。
ということは、更に右方にある、もう1つの防風林だ。舳先を右方へ向ける。
岸が近付くというのは、ぼんやりしていたものが、だんだんと鮮明になるので、
JPGの圧縮率がどんどん低くなっている感じに似ている。ってちょっと分り難いですね。
簡単に言うと、写真がtさん→西村→M○Tさんって感じです(爆)。tさんごめんなさーい。

目的地が近くなって、白波やうねりが弱くなって来た。タイミング悪いなぁ。
私とsさんの車も、同定できる鮮明さになって来た。もうひと踏ん張りだ。
残った力を振り絞ってバドルを漕ぐ。湖面の下に、底の砂が見えて来た(安心感)。
私は沖の白石と比べると余裕で、心配は無かったが、sさんを無事に帰すことが出来て、
良かったぁという安堵感は強かった。10時10分到着です。1時間50分で戻って来れた。

今回の航行予定は 八坂町→多景島→八坂町 (片道5.3kmで往復10.6km)でしたが、
実際は 八坂町→5.5→多景島→5.7km→八坂町 (往復11.2km)で、まぁ順調でした。
どこがだと言われそうだけど、沖の白石が酷過ぎて、私にとっては楽な航湖でした。
行きと比べて、帰りは200m余分に漕ぎ、波もあったけど、15分も短縮していた。
帰りはsさんが、行きの分を取り戻すかのように、頑張って漕いでくれたので、
私はかなりサボれて、行き帰りを合わせると、漕いだ距離は同じくらいで終えた。

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写真は10時40分。着いて30分で凪やないか。琵琶湖はカワニナ丸に優しくないわ。
多景島から戻って、すぐ浜で潜る私とsさん。自分で言うのもおかしいけど元気すぎる。
琵琶湖の風波は、だいたい15分単位で、変わってくる。べた凪の日も覚悟は必要です。
くれぐれも我々の真似をしないように。一連のカワニナ丸の記事は、笑い話にしているが、
かなり伝わっていないこともあり、本当は笑えないほど、落命しそうな危険もあります。
私は大丈夫です。カワニナ丸のライセンス1級を取得しています。そういうこと書くから…。

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写真の左上はぺちゃんこになった底。右上は左サンダルと高価な空気ポンプ。
左下はsさん採集のチクブカワニナ。右下はsさん採集のタケシマカワニナ。
タケシマはやっぱりシライシとそっくりだ。どちらもハベと同種だと思う。
その確認のためにも、タケシマを捕って、詳しく見ないと、気が済まなかったのだ。

カワニナ丸の片付け開始。徹夜のsさんは車で25分間の仮眠。右サンダル紛失により、
彦根市のカイ○ズへ。私の足のサイズが売り切れのようで、別のサンダル498円を購入。
夕方にpさんが合流し、潜水でナガタニシ採集なので、フィン2480円を購入(痛いっ)。
これでシュノーケル・マスク・フィンは、3組も持っていることになった(無駄遣い)。
3時間くらい経った頃、買ったばかりの右サンダルの接合部がちぎれた。安物買いの…。
今日は右サンダルが2つも被害に。捨てるのも悔しいので、新しい履き方をする(写真中央)。

夜のイワトコナマズ釣り用に、sさんとミミズを掘る。夕方にpさんとこんにちは。
3人で潜る。全員がナガタニシを採集(ラッキー)。夜にダメモトでペットボトル釣法。
そうしたらイワトコナマズ2匹とウナギ2匹。この水温が高い時期にありえない成果だ。
良い場所を見つけた。私は車で3時間の仮眠。朝になると台風の風波で何も出来なくなった。
ナガタニシ採集の45分間のためだけに、2480円のフィンを買ったことに、少し頭痛が…。
しかし、私の車には、タケシマカワニナ、ナガタニシ、イワトコナマズが乗っている(嬉)。
ほくほくで家へ帰れた。次は沖島、葛篭尾崎、塩津湾が、カワニナ丸の着岸を待っている!