記事一覧

ファイル 540-1.jpg

小島を何とか出て、次は竹生島でラーメンを食べることに、神経を集中します。
その前に竜神拝所の鳥居が見えてきました。ここは観光客が土器(かわらけ)を、
鳥居に向かって投げるので、それが当たらないよう、竹生島から少し離れて移動します。
港が見えてきました。定期船や観光船が入る港の脇に、小さな港があり、そこへ上陸です。
でも、階段上のところは、停泊船があって近づけません。近くにあった紐をよじ登ります。
カワニナ丸を港に上げ、何とかなりましたが、帰りにここから出るのは無理っぽいです…。
携帯電話が急にメールや電話を受け出しました。道中(湖中?)は圏外だったようです。

ファイル 540-2.jpg
さっそくラーメン。ラーメンっと。GWですごい観光客がいる中を、胴長で歩く2人。
1人の上着はびしょ濡れですよっと。mさんがラーメンを注文し、外で食べたいと伝える。
1升瓶ケースと、ラーメンが運ばれて来た(涎)。このために、はるばるやってきました(嘘)。
頂きます! 食べる。温かい。濡れて冷え切った体に染み渡る。そして美味しいです(感動)。
前よりうまなっとるでいかんわ(名古屋弁)。mさんも同意見。スープも全てたいらげた。

休憩時間なんてものはない。翌日までやることがある。そろそろ出港です。
カワニナ丸へ戻ると、白い。白いっ。あーっ。上を見る。ラドンがいっぱいトンドル。
カワウかと思ったら、ほとんどアオサギなどのサギ科だ。最近はサギの島なのか。
早くここを出よう。この港は紐で登れたけど、降りられない…。2人でカワニナ丸を持ち、
観光客の行列を、すみません、すみません、と言いながら横切る。その間もカワニナ丸へ、
糞又はウンチが、ポチョ、ポテチ、っと降ってくる。まるで白雨。なんつー所だ(憤慨)。
少し危険度は高いが、降りれそうな所を見つける。コンクリートに擦ったが乗れた(ほっ)。
竹生島は晴れても傘が必要…。晴れ時々糞。なおラーメンは屋根があるので大丈夫です。
よしっ。後は竹生島の周りでカワニナがいたら捕り、それが終ったら、菅浦へ戻るだけ。
ここまで来たら気が楽だ。そして一通りの採集は終了した。鳥が嫌いになりかけた…。

ファイル 540-3.jpg
ここからは、漕いで、漕いで、漕ぎまくる。めっちゃ遠いのは重々承知。
ゆっくりは戻れない。時間的にそろそろ戻らないといけない(息した状態で)。
mさんの携帯電話が鳴る。こんな琵琶湖の水面上で、どんな緊急な用件だーっ。
仕事上のクレーム。これで死んだら、お前にクレーム言うぞ。って死んだら泣き寝入り。
菅浦まであと少し。すると私の携帯電話が鳴る。無理な体勢から、ジップロックに入った、
携帯電話を何とか取り出す。手は水が付いている(非防水)。菅浦で待っているtさんだ。
何だろう。沖の方にいるのが、私たちかどうかの確認だった…。そうですよ(苦笑)!

mさんが漕ぎ疲れ、もうちょっとゆっくりと言っている。私はそんなの気にせず、
機械のように漕ぎ続ける。早く戻らないと、風波が出たら危ないし、時間も押している。
左肩の状態が行きよりもよくなってきた。なぜだろう。筋肉が覚醒したのだろうか。
ようやく菅浦の岸が近付く。tさんが出迎えてくれた。不思議なことに脳は、
もう漕がなくていいとか、無事に着いた安堵感より、もう終ってしまうと捉えていた。
カワニナ丸から足を抜き取り、岸の浅瀬へ足を運ぶ。ふわふわした感じがする。
やったーっ。という感動は少ない。それはこの先があるから、気が抜けないのだろう。

この日はカワニナ丸を、別の場所でも使うつもりだったので、空気を抜かずに放置する。
uさんとpさんが菅浦にまだ来ていない。pさんの電話によると、pさんは遅刻(こらっ)で、
uさんはミミズ探しのようだ。tさんは会ったばかりなのに、もう戻らないといけないと…。
tさんの車はパワーウインドーが壊れて開いたまま。あっ小雨が…。大丈夫だろうか。
短い時間でしたが、tさんとはここでお別れです。また別の機会に宜しくお願いしま~す。

ファイル 540-4.jpg
uさんに電話してみる。出ない。pさんに電話してみる。uさんが事故ったと(えっ)。
接触事故で警察を呼んだと。どうやらuさんの方が悪いらしい。時間が掛かりそうだと。
とりあえず、カワニナ丸を乗っけて、そこまで行こうと思ったが、車に乗らない…。
色々とわかってきて、長い時間はかかりそうにないので、菅浦で待つことにした。
今日は全員にトラブルがある感じだなぁ。ようやくuさんとpさんが菅浦へ到着した。

uさんとpさんにカワニナ丸へ乗ることを勧める。mさんが横で見て爆笑している。
思うように進まない2人のカワニナ丸に、上から目線で優越感に浸っているようだ(笑)。
レクチャーしてもおぼつかない、不安定な重心、息が合っていない、怖がっている、
最初だから仕方が無いと言う2人。悪いがmさんと私はレクチャーも練習もなしで、
行き成り伊崎磯まで3kmくらい漕いだんだぞ。それに比べたら楽なもんだ。

ファイル 540-5.jpg
16時半を過ぎ、そろそろ夜の準備。夜はイワトコナマズ釣りです(坊主慣れっこの)。
uさんとpさんがミミズを探してくれたけど、時期が悪くて良いものが手に入らなかった。
そこでスーパーで買ったテキトーな食材や、そこらへんで捕った魚やエビを使うが、
ぜんぜん釣れない。ブルーギルすら釣れない。仕方が無い。カワニナ丸の出番だーっ。

真っ暗の水面にカワニナ丸を浮かべる。ペットボトル釣法に、魚を餌として付け、
懐中電灯を持って、uさんと私の2人で、夜の琵琶湖へ出撃です。まあまあスリルがある…。
岸から離れて、餌を落とす。水深15mはあるだろうか。誘い釣り。何も釣れない。
漕いでトローリングしてみる。でも何も釣れない。漁船が近くで引き波を引き起こす。
夜は水面の様子が確認し辛く、急な引き波でカワニナ丸が煽られる(怖いデス)。
ペットボトル釣法で初めて誘い釣りと、トローリングをしたが、何も釣れない。
ラインをボトルに巻く。釣針がカワニナ丸に刺さったら終わり(冷や冷やする)。

5月4日1時まで釣りをするが、何の反応も無く、もうやってられないので、
車で寝ることにする。4時に起床(3時間睡眠)。まだ3人は起きてこない。寝すぎだぞっ。
すぐにpさんが起きて来てルアーを投げる。1時間後に2人を起こす。釣りはもう止めだ。
何も釣れずに丸坊主。魚は色々見たけどね。ここでカワニナ丸も空気を抜くことになった。
4人でコンビニのカップ麺をすする。uさんは限界だと(私よりも寝たくせに)。

uさんと別れ、3人でカワニナや魚を採集。pさんともお別れ。私はまだまだ捕り足りない。
どこまでも貪欲で欲張り。だって交通費もったいないもん。mさんは助手席で転寝している。
採集地に着いても、胴長を履く気力がないそうで、地べたに横になっている。
私の胴長は小島でびしょ濡れ。予備胴長は股に穴。仕方が無いので、穴の方を選択する…。
冷たい湖水が股に。おーぉ限界股で終了。更にもう1箇所。胴長がいらない場所で採集する。
いつの間にか14時を過ぎてしまった。これまで私が全ての道のり200km以上を運転したので、
ここからはmさん運転お願いしま~す(大丈夫?)。さすが?の私も気が緩んだのか、
1時間ほど助手席で転寝。龍泉養老店で夕食。mさんのお宅に着き、お疲れ様でしたーっ。

あっ写真の説明がまだでした。左は今回の採集でmさんが捕ったモリカワニナ(サイコー)。
右はmさんが1万円で作ってもらった、モリカワニナのペンダントです。よく似た個体だ。
このモリカワニナ。私はすごく捕りたくて、頑張ったけど、捕れませんでした(次こそは)。

mさんと別れて家まで運転。家に帰った頃は真っ暗。高島市の魚友で買ったイサザの佃煮。
100g700円と少々お高いので、ちょとだけ摘む。うまいっ。焼酎を出してきてしまった。
焼酎うまい。イサザうまい。100g完食。高いつまみだ。パソコンの電源を入れる。
デスクトップに書き残した遺書をゴミ箱へ。ゴミ箱を空に(効果音)。目標は完全達成です!!
焼酎を呑み過ぎ、翌日は死んでました。mさんはウナギ釣りへ行ったとか。負けました…。

私は琵琶湖にある島状地の全てに上陸し、周辺で採集をすることが出来ました。
これも協力して下さった方々のお陰です。特にmさんには感謝しています。
夏は多景島や沖の白石など、死ぬか根治するまで、まだまだカワニナ丸で行くぞーっぉ。