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琵琶湖の湖岸で採集したヌマエビです。
川や湖でスジエビやテナガエビ以外のエビちゃんが捕れると、
たいていヌマエビ(詳しい人はヌカエビと言ったり)として片付ける人も多いと思います。
その多くがヌマエビではなかったりします。ヌマエビは意外と少ないです。

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非常に見づらいですが、額角というリーゼントみたいな部分に細かい棘があり、
それが眼より左側まで伸びています。また、その額角と両眼の間に、1対の棘があります。
これを確認しないと、ヌマエビだとは言えないようです。ちょっとした角度によって、
見えなかったりするので、色々な角度から撮って、確認するしかないのかも。

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琵琶湖にエビちゃんは、アメリカザリガニ、スジエビ、テナガエビ(移入?)、
ミナミヌマエビ(絶滅)、カワリヌマエビ属の一種(移入)、ヌマエビが確認されています。
この中ではおそらくヌマエビが探すと一番見つかり難いと思います。

ヌマエビのように名前はよく知っているけど、実はあまり見かけない生物は結構いますね。
カワニナ科にもいて、それはカワニナです。縦肋(ヒダ)のないチリメンカワニナが多く、
愛知県でカワニナをかなり探したのですが、1個体も捕ることが出来ませんでした。
縦肋のないチリメンカワニナは山ほど採集。そのカワニナは本当にカワニナですか…。


追記 2013年1月20日
にいつまさんにヌカエビと教えて頂きました(感謝)。
その後にヌマエビ類の考察により、ヌマエビ中部種琵琶湖集団としました。
更に中部種琵琶湖集団を池田氏の示し方に従い、北部-中部グループ琵琶湖型と改めました。